本来、雄ウシ(ブル)と戦う闘犬として誕生したブルドッグは、そのふてぶてしい表情と、闘争心みなぎる、どう猛さのため、一時期は人々から敬遠されていました。しかし現在、性格は優しく改良され、そのいかつい表情は愛嬌と見なされるようになり、一般家庭でも人気が高まりました。飼い主のことが大好きで、甘えん坊の性格の犬も多く、飼い主のそばにドテ~っと寝そべっていることがほとんどです。
しかし、ひとたび動き出すと、エネルギッシュで、じゃれ合いなどでテンションが上がり過ぎると、闘犬の闘争心がよみがえって、攻撃的になる場合もあります。こんなときには、飼い主に従うように、しっかりとトレーニングをしておきましょう。
ブルドッグを選ぶポイント
ブルドッグの病気には、遺伝性の病気で、口蓋裂というものがよく見られます。口蓋裂は口の中の上の部分に穴が開いてしまったもので、そこから水や食べ物が気道に入り込んでしまい、肺炎などを引き起こす原因となるものです。手術で治療しますが、肺炎になった場合、最悪、命を落としてしまう病気です。ですから、子犬の入手の際には、口の中までしっかりとチェックしましょう。
また、眼疾患にもかかりやすく、入手時に、目やになどで汚れていないか、涙が異常に多くないか、目が赤くなっていたり、眼の周囲の被毛が抜けて、はげていないかなどを確認しましょう。
顔の皮膚のたるみは、すき間に汚れが溜まり、そこから皮膚病になってしまう場合もありますので、気をつけてください。