知性的な表情で、長い被毛をたなびかせて歩く姿は、人々に気高い美しさを感じさせます。「シェルティー」の愛称で親しまれ、日本でもかつて爆発的な人気を誇る犬種となりました。コリーをそのまま小型にしたような姿ですが、コリーを小型化したものではなく、イギリスのシェトランド諸島に生存していた犬を基礎として誕生しました。荒涼としたシェトランド諸島で牧羊犬の仕事をしていたため、頭がよく、我慢強く、性格は優しく思いやりがあります。
子犬の頃は、少々やんちゃですが、それも愛嬌のひとつです。成長とともに性格もしっかりとしてきて、病気に対しても強く、健康的で飼いやすい素晴らしい家庭犬となるはずです。
シェトランド・シープドッグを選ぶポイント
健康的なシェルフィーですが、まったく問題がないわけではありません。すべてのシェルフィーがそうではありませんが、かつてのブームによって乱繁殖され、健康上、性格上ともに、シェルフィーの素晴らしさがなくなってしまった犬が増えました。どこかシェルフィーらしくないところが、ときとして見受けられるものもいます。
健康面では股関節形成不全などの、関節疾患が遺伝的に多く見られるようになりました。子犬の入手時に、歩行などの動きを確認することが大切ですが、子犬のころには、非常に見つけにくいのが難点です。ほかにも涙目や、目やにのある眼疾患もよく見られます。入手後は、すみやかに動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。